クラシック音楽、歴史上作曲家アーティスト別
試聴CDファイル
■モーツァルト 魔笛
ロスウェンゲ(タミーノ)
ファスベンダー父(パパゲーノ)
オスヴァート(夜の女王)
ウェルニク(モノスタトス)
ノヴォトナ(パミーナ)
イェルガー(弁者)
キプニス(ザラストロ)
トスカニーニ ウィーン・フィル 37年
第1幕1
第1幕2
第1幕3
第1幕4
第1幕5
第1幕6
第1幕7
第1幕8
第1幕9
第1幕10
第1幕11
第1幕12
第1幕13
第2幕1
第2幕2
第2幕3
第2幕4
第2幕5
第2幕6
第2幕7
第2幕8
第2幕9
第2幕10
第2幕11
第2幕12
第2幕13
第2幕14
第2幕15
第2幕16
第2幕17
質の高いオペラの上演に対するグスタフ・マーラーとアルトゥーロ・トスカニーニの貢献は量りしれないものがある。彼ら2人はそれぞれ、ウィーンとミラノで活動していて場所を異にしていたが、ほぼ同じ時期にオペラの改革を行った。彼ら以降、上演中に話をする人はいなくなった。今日では当たり前なので驚きだが、このような常識はこの2人以前はなかったらしい。様々な改革を行うのでウィーンの貴族らはマーラーを宮廷歌劇場から追放しようと画策したが、ハプスブルグ皇帝が決して許さなかったといわれている。マーラーは皇帝に対してさえ注文をつけるなど徹底した態度を貫いたのだったが、皇帝の信頼は厚く、このことが改革を成功させる推進力となり、こうした努力があって現在のウィーン・オペラに至っている。同様にミラノの小劇場に過ぎなかったスカラ座の改革に着手したトスカニーニは、大喜びして拍手喝采する聴衆に対して振り返り、「やかましい!」と怒鳴りつけた。そのことを考えると、このザルツブルグ大劇場の聴衆が比較的静かなのは理解できるような気がする。これほど、すばらしい演奏に対してあまりにおとなし過ぎるのである。誰も怒鳴られたくなかったのか、トスカニーニ氏の好きなようにやらせてやりたかったのか、どちらなのだろうか。かつてマーラーが手塩にかけて育てたウィーン・フィルを指揮したトスカニーニの心境は、どのようなものだったのだろうか。亡き偉大なウィーンの同胞の残した遺産と対面したトスカニーニは、すざまじい気迫を持って全曲を運んでゆく。当然、一切妥協はない。そうすることがグスタフ・マーラーに対する礼儀だと思っていたのだろうか。この実力ある2人の芸術家の愛情と、それを温かく見守るザルツブルグに集まった人々による記録、それが本作である。だからこんなにも、すべてが美しく輝くに違いない。
上のトスカニーニ盤のCDジャケットの写真と舞台美術が似ているようなので、同じセットの可能性がある。これもザルツブルグだろうか。この映像は僅かしかフルトヴェングラーの姿が映らない。演奏中に笑みを浮かべる珍しい映像である。この時代にしてはカメラワークは充実している方かもしれない。幕が開いてる間にわずかとはいえ、ピットを写すのは珍しい。
